「開運」土井酒造場訪問記
土井酒造場外観 2006年2月20日静岡県掛川市にある「開運」醸造元、土井酒造場さんに蔵見学に行ってきました。
こだま8時23分の新幹線に乗り、10時20分頃掛川駅に到着。それからレンタカーで蔵に行きました。
この日はあいにくの雨で、少し寒かったです。



洗米 開運さんは最新鋭の機械を上手く取り入れ、機械でできるところは機械を利用し、人でしかできないことは人の手を使って 酒造りをしています。
この日は山田錦の50%精米(たしか・・・)を洗米しているところでしたが、まず、浸漬を1分し、それから洗米の機械で1分洗い、 また1分浸漬させます。蔵人さんはもちろん時間を見ながら、正確に米を洗っていきます。

写真などでは手洗いする蔵人さんの姿を見ますが、ここでは機械を上手に使い、米を洗っていました。
人にかかる労力を極力減らし、いいものを造ろう、とする姿勢がここにもうかがえます。だって、この機械、1千万もするんですよ!
手洗いって、見た目にはいいかもしれませんが、寒空の下の米洗いってとても重労働です。少しでも、蔵人の手間を減らすことができるので あれば、酒質が変わらない限り、機械を取り入れるというのは、素晴らしいことだと思います。
・・・と言いますか、売れている蔵でなければ、いい機械は買えないんですよねえ。

もろみ その後、精米機や麹室、酒母室などを見てまわり、仕込み中のもろみを見学。
鑑評会用のお酒も仕込まれていて、そちらはやはりほかのものより香りが高いようでした。

見学していて感じたのは、想像以上にこじんまりしていることと、人が働きやすいように設計されているなあ、 ということでした。
蒸したお米は、クレーンでつりあげられて運ばれるので、人が背負って運ばなくてもいいようになっています。 でも、お米を蒸すのはきちんとボイラーで蒸されています。
土井社長がここは絶対人の手のほうが勝っている、と感じたところはあくまでも人にこだわっています。


土井社長とわたし 一通り蔵の中を見学してから、お決まり(?)の新酒の試飲を。
純米の生、本醸造の生、純米吟醸山田錦の生、純米吟醸雄町の生、御日待家の生を試飲させていただきました。 本醸造と御日待家は自米を使っているためか、けっこう味があつく甘味があります。それに比較すると、山田錦 を使用した、純米や純米吟醸はきれいで上品な感じ。雄町はまた違った独特な味がありました。

そうこうするうちに、お昼になりうなぎ屋さんへ。開運の美酒とともに美味しいうなぎを頂きました。

帰りはもちろん、すっかりいい気分になり、新幹線は寝て帰りました。


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